日中外相、ニューヨークで緊急会談へ：日本人男児刺殺事件を協議、副大臣も訪中

上川陽子外相は、米ニューヨークでの国連総会出席に合わせて、中国の王毅共産党政治局員兼外相と23日（日本時間24日）に会談することが決まった。外務省関係者が22日に明らかにした。この会談では、中国広東省深セン市で起きた日本人男児が刺されて死亡した事件についても話し合われる予定だ。

また、日中両政府が合意した日本産水産物の輸入再開についても議論される見込みで、上川外相は早期の輸入規制撤廃を求める意向を示している。彼女は23日から25日までニューヨークを訪問する。

この日中外相会談は、今年7月にラオスのビエンチャンで開催されたASEAN関連外相会議以来となる。

同日、外務省は柘植芳文外務副大臣が22日から24日まで中国・北京を訪問すると発表。副大臣は男児刺殺事件について中国政府関係者に事実関係の説明を求め、在留邦人の安全確保についても話し合う予定だ。