U-NEXTがワーナー「Max」と提携、見放題ラインナップ大幅拡充で国内作品の海外進出も加速

U-NEXTがワーナー「Max」と提携、見放題ラインナップ大幅拡充で国内作品の海外進出も加速

U-NEXTは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)と新しく独占的なパートナーシップを結び、9月25日から動画配信サービス「Max」をU-NEXT内で開始すると発表しました。これにより、U-NEXTの会員は追加料金なしでMaxの豊富なコンテンツを楽しむことができるようになります。

この新戦略を発表する場として、「U-NEXT 新戦略発表会」が開催され、U-NEXTの代表取締役社長である堤 天心氏らが登壇しました。発表会では、U-NEXTの現状や今後の方向性についても語られました。

堤氏によると、U-NEXTは現在約433万人の有料会員を抱えており、将来的には500万人を目指しています。特に重要視しているのが、「オリジナルIP」の創出と「グローバル展開」です。

オリジナルIP

U-NEXTは書籍やコミックを含めて100以上のオリジナル作品を展開しており、その中からもメディアミックスや実写化が進められています。例えば、芥川賞作家の作品や新進気鋭の漫画作品がドラマ化・映画化される予定です。

グローバル展開

ここでWBDとのパートナーシップが鍵となります。Maxとの提携により、U-NEXTは国内外の視聴者に向けて更なるコンテンツの提供が可能になります。MaxのコンテンツはU-NEXTに統合され、2,500以上のタイトルや16,000エピソードが見放題となる予定です。また、高品質の4K HDRでの配信も進められ、特に『ハリー・ポッター』シリーズや『ファンタスティック・ビースト』などが対象です。

U-NEXTのCOO、本多利彦氏は、このパートナーシップが単に海外コンテンツの視聴機会を増やすだけでなく、日本の優れたコンテンツをMaxを通じて世界に発信する機会も提供すると強調します。この取り組みは、日本のIPをグローバルに育てるための戦略の一部です。

また、WBDのアジア・パシフィックプレジデント、ジェームズ・ギボンズ氏も登壇し、日本市場の重要性とU-NEXTとの提携による市場への期待を表明しました。彼は、日本のクリエイティブなコンテンツが世界でも成功するポテンシャルがあると述べました。

このパートナーシップは、U-NEXTが日本国内でのコンテンツ配信だけでなく、国際的な舞台での日本のエンターテイメント産業のプレゼンスを高めるための大きな一歩となるでしょう。