新型iPhoneでAIスマホがブームに乗る!? 起爆剤はアップルのドタバタAI戦略!

新型iPhoneでAIスマホがブームに乗る!? 起爆剤はアップルのドタバタAI戦略!

最近のスマートフォン市場では、AI(人工知能)を組み込んだ「AIスマホ」の普及が急速に進んでいます。米国のアップル社は、2024年9月10日(日本時間)に新しいスマートフォンシリーズ「iPhone 16」を発表しました。この新シリーズは、アップルが独自に開発した生成AI「アップルインテリジェンス」に対応しており、AIの性能を最大限に引き出すための新しいチップを搭載しています。このチップにより、写真の検索や文章の作成、さらには送信相手に合わせた文章の校正などがスムーズに行えるようになりました。

iPhone 16シリーズは、標準モデルと上位モデルの「プロ」モデルを合わせて4種類が9月20日から発売されます。価格は消費税込みで124,800円からとなっています。特に「A18プロ」チップを搭載したプロモデルは、従来の「A17プロ」チップと比べて最大15%も高速にAI機能を利用できるとのことです。

しかし、アップルインテリジェンスの日本語対応はまだで、導入は2025年を予定しています。市場調査会社MM総研の横田英明副所長は、アップルが他社に比べてAIスマホの開発で遅れを取っていたことを指摘し、多言語対応の迅速化が求められると述べています。

AIスマホは、すでにサムスン電子やGoogleも注力している分野です。サムスンは「ギャラクシーS24」シリーズを、Googleは「ピクセル8」シリーズを市場に投入しています。MM総研の調査では、2023年度の日本国内でのAIスマホの出荷台数は385万3000台で、これは全スマホ出荷台数の15.1%を占めています。そして、2028年度にはこの割合が88%にまで上昇し、出荷台数は2317万台に達すると予測されています。

この動向は、AI機能を持たないスマートフォンが市場で苦戦することを示唆しています。特にアップルのiPhoneがAI対応を強化することで、AIスマホの市場全体が活性化し、普及がさらに加速するだろうと見られています。国際調査会社IDCのデータによれば、2023年の世界のスマホ出荷台数でアップルは首位に立ち、2億3000万台を出荷してサムスンを抜きました。こうした背景からも、iPhoneのAI対応は、AIスマホ市場の拡大に大きな影響を与えると期待されています。