日本の国際競争力、豪調査で4位に後退 – アジア太平洋でインドが上昇

日本の国際競争力、豪調査で4位に後退 – アジア太平洋でインドが上昇

オーストラリアのリサーチ機関であるローウィー研究所が2024年9月22日に公表した「アジアパワーインデックス」の最新調査結果によると、アジア太平洋地域の27の国と地域の中で、日本の総合的な力がインドに追い抜かれ、これまで保持してきた3位から4位へと順位を下げました。このインデックスは2018年に始まって以来、日本がトップ3から転落するのは初めてのことです。調査では、長期にわたる経済の停滞が日本の評価を下げる主な原因であると分析しています。

首位は引き続きアメリカがキープし、2位には中国、そして3位に今回日本を抜いたインドが位置しています。日本は、「軍事力」「防衛ネットワーク」「外交的影響力」などの分野でスコアを伸ばし、全体のポイントは前回よりも増えていました。しかし、インドの経済成長とそれに伴う国力の急速な上昇がそれを上回った形です。特に「経済力」の項目では、日本は他の国々に比べて顕著に点数を落としており、これが全体の順位に響く結果となりました。

この調査は、アジア太平洋地域の各国が持つ影響力や能力を8つの異なる分野から評価し、どの国が地域においてどれだけのパワーを持っているかを相対的に示すものです。日本の順位低下は、経済的な課題が他分野での進展を覆い隠してしまうほど深刻であることを物語っています。