SBI証券、「株アプリ」リニューアルを中止し旧バージョンへ回帰 ― ユーザーから「使いにくい」との声を受け

SBI証券、「株アプリ」リニューアルを中止し旧バージョンへ回帰 ― ユーザーから「使いにくい」との声を受け

SBI証券は、9月7日から新たにリニューアルされた「SBI証券 株アプリ」のAndroid版を提供開始しましたが、ユーザーからのフィードバックが殺到したため、9月19日に突如として新バージョンの提供を一時中止することを発表しました。この決定により、旧バージョンのアプリが9月20日から再度提供されることとなりました。

新しく登場したアプリは、国内株式だけでなく、米国株式も取引可能であることを大きな特徴としていました。また、一つのアプリ内で国内株と米国株をシームレスに切り替えることができたり、異なる市場の株式を横断的に検索できる機能、そしてチャートの視認性の向上などがセールスポイントでした。

しかし、新アプリのリリース後、ユーザーからは「ユーザーインターフェース(UI)が使いづらい」「文字が小さすぎる」「売買メニューのアニメーションが煩わしい」などの不満が相次ぎました。これらのユーザーの声に押される形で、SBI証券はリリースからわずか2週間で新アプリの配信を停止し、以前のバージョンに戻すという異例の対応を取ることとなりました。

中でも、「日本株だけを扱う旧アプリの方がまだ使いやすかった」という意見が多く見られました。これは、新機能やデザインが必ずしもユーザーのニーズにマッチしていなかったことを示しています。

なお、iOS版のアプリについてもリニューアルが予定されていましたが、この一連の反応を受けて一旦計画を見直すこととなりました。今後の新バージョンの再リリースについては、ユーザーに改めて告知する予定です。