TikTok、AI導入でコンテンツ管理を自動化へ 全世界で数百人の人員削減を発表

TikTok、AI導入でコンテンツ管理を自動化へ 全世界で数百人の人員削減を発表

 中国発の動画投稿サイト「TikTok(ティックトック)」は、10月11日、全世界で数百人規模の人員削減を行う予定であることを公表しました。この決定は、同社が投稿内容の監視や削除を担当する「コンテンツモデレーション業務」において、人工知能(AI)を活用した効率化を進めていることに伴うものです。

 情報筋によると、先にマレーシアで700人以上が削減される可能性があると報じられていましたが、TikTok側はこれを否定し、マレーシアでの削減数は500人未満にとどまると説明しています。削減対象となる従業員の大部分は、コンテンツモデレーションに従事しているスタッフです。さらに、関係者によれば、対象となった従業員には9日の夜遅くに解雇通知がメールで送られたとのことです。

 TikTokはロイター通信の取材に対して、投稿内容の監視体制を強化する取り組みの一環として、世界規模で数百人の従業員を削減する予定であると述べています。同社では、投稿の監視において自動化されたシステムと人手による作業を併用していますが、AIの活用が進むことで業務の効率化が求められていると考えられます。

 TikTokの親会社である「字節跳動(バイトダンス)」は、世界中の200以上の都市に拠点を持ち、11万人以上の従業員が働いています。同社の規模を考えると、今回の人員削減は大規模なものではないかもしれませんが、AIの導入による業務改革が進む中で、今後も同様の動きが見られる可能性があります。


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