Bluesky、MetaのThreadsに公式アカウント開設 – Threadsとの違いを主張しまくる

Bluesky、MetaのThreadsに公式アカウント開設 – Threadsとの違いを主張しまくる

 10月9日、アメリカのSNSプラットフォーム「Bluesky」は、競合するMetaのSNS「Threads」上に公式アカウントを開設しました。Blueskyの最初の投稿は、「皆さんが私たちについて話しているのを聞き、情報を共有するためにアカウントを作成しました」という内容でした。この投稿は、BlueskyがThreads上で自分たちについての議論が活発になっていることを受けて行われたものです。

 ちょうどこの前日、Threadsでは「エンゲージメントベイト(engagement bait)」に関する懸念が広がっていました。エンゲージメントベイトとは、いいねやシェアなどの反応を増やすために意図的に投稿を作成する行為のことです。この現象が増えていることに対し、MetaのThreads責任者であるアダム・モッセリ氏は、問題に対する対応を進めていると投稿しました。

 さらに、Threadsでは「Threads Moderation Failures」(Threadsのモデレーションの失敗)というフレーズがトレンドとなっています。このトレンドの背景には、コンテンツの管理に関する問題がありました。例えば、イギリスのBBCの記事にリンクを貼っただけでアカウントが削除されたり、「猛暑が原因で『死にたい』と思うほどだ」といった投稿をしたユーザーがアカウントをロックされたという具体的な事例が報告されています。これらのモデレーションに対する不満が広がる中、モッセリ氏は、これらの問題についても調査を進めているとコメントしました。

 Blueskyは、公式アカウント開設後にThreadsとの違いを強調する一連の投稿を行っています。例えば、Blueskyでは「オープンでスタック可能なエコシステム」を採用しており、ユーザーは好みに応じてフィードをフィルタリングするためのモデレーションシステムを自分で選択できるとアピールしています。このシステムは、ユーザーがオプションでサブスクリプションを選び、自分に合ったフィードをカスタマイズできるというものです。

 さらに、Blueskyは「私たちは他のSNSプラットフォームとは違います…億万長者に所有されているわけではありません」とも投稿しました。この言葉は、Metaがマーク・ザッカーバーグ氏、X(旧Twitter)がイーロン・マスク氏の企業によって運営されていることを皮肉ったものです。

 Blueskyによれば、現在のユーザー数は約1080万人とのことです。一方、Threadsは今年の8月にユーザー数が2億人を超えたことを発表しています。


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