ウクライナ文化情報省傘下の機関トップ、イゴル・ソロベイ氏は20日、北朝鮮兵がロシア軍の施設にいるとされる映像について言及しました。ソロベイ氏によると、この映像は「現場にいたロシア軍兵士が撮影したもので、信頼できる情報源から入手した」とのことです。ソロベイ氏はこの映像が北朝鮮がウクライナへの侵攻に「参戦」している証拠になる可能性が高いと述べ、映像の信ぴょう性については「公開情報オシントを活用して確認した」と強調しました。
この発言は、共同通信のオンラインインタビューで行われました。ソロベイ氏は、ウクライナ文化情報省の戦略コミュニケーション・情報セキュリティーセンターの所長を務めており、今回の映像に対して大きな警戒感を示しています。
ゼレンスキー政権や韓国の国家情報院も、北朝鮮がロシアへの派兵を開始したと分析しています。しかし、アメリカのロイド・オースティン国防長官は19日の記者会見で、「現時点では確認できていないが、調査を続けている。もし事実であれば非常に深刻な事態だ」と慎重な姿勢を崩しませんでした。
ソロベイ氏は、戦争がさらにエスカレートしていることを示す証拠だと述べ、この状況がウクライナとロシアだけの問題ではなく、世界的な戦争へと発展する危険性を指摘しました。特に、北朝鮮の兵士が前線に送り込まれる可能性が高まっているとし、この脅威に対抗するためにはウクライナにもっと多くの武器が必要であると主張しています。そして、アメリカやヨーロッパの国々に対して、より迅速な兵器供与を求めました。
北朝鮮がロシアに協力している可能性は、国際社会にとって大きな懸念材料です。もしこの動きが本格化すれば、戦争の範囲や影響がさらに広がり、国際的な緊張が一層高まることが予想されます。
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