今年のノーベル平和賞に、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が選ばれた。この知らせを受け、被爆地である広島で記者会見が実施され、日本被団協の代表委員である箕牧智之氏は、喜びと驚きを次のように語った。
「今は本当に夢のようです。戦後79年という長い年月を経て、このような成果を得られました。ノーベル平和賞という世界で一つしかない名誉ある賞が、日本被団協に贈られるなんて、夢にも思っていませんでした。」
この会見の中で、箕牧氏は、現在の世界情勢についても触れた。多くの国が核の脅威にさらされている今、核兵器の存在についてどう訴えるかという質問に対して、箕牧氏は次のように答えた。
「核兵器は絶対になくしてほしいです。『核兵器があるからこそ世界は安全なんだ』と言われることがありますが、それは間違っています。もし核兵器が存在すれば、テロリストなどがそれを狙う可能性もあり、周りの国々や地域に大きな被害が及ぶことになります。その危険性を政治家たちはもっと理解すべきです。」
さらに、箕牧氏は、核兵器廃絶を訴える強いメッセージを世界中に発信をした。
「世界中の皆様へ、私たちが生きている間に核兵器をなくしてください。これは、被爆者11万4000人の切実な願いです。」
このように、日本被団協は、長年にわたる被爆者の苦しみと願いを背景に、世界に向けて核兵器廃絶の重要性を訴え続けている。
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