立憲民主党、野党連携を模索し対話継続へ 共産党は慎重姿勢を崩さず【2024衆院選】

立憲民主党、野党連携を模索し対話継続へ 共産党は慎重姿勢を崩さず【2024衆院選】

 立憲民主党の野田佳彦代表は、10月12日に行われた日本記者クラブの討論会で、次期衆議院選挙に向けた野党間の連携について発言しました。野田氏は、選挙の公示が迫る中、野党間での協力を引き続き模索していく考えを強調し、「小選挙区で野党がどれだけ勝てるかが重要なポイントだ。最後の最後まで対話を続けたい」と述べました。

 しかし、この野党間の協力には困難もあります。特に共産党は、立憲民主党が安全保障関連法の廃止に対して慎重な立場をとっていることに不満を持っており、連携に関して消極的な姿勢を崩していません。一方で、日本維新の会や国民民主党は、選挙後の協力については可能性を残しており、選挙後に状況が変わる可能性も示唆しています。

 討論会で、野田氏は「小選挙区において候補者を絞り込む方が有利である」との見解を示し、野党が候補を一本化することを提案しました。しかし、共産党の田村智子委員長はこの提案に対して懸念を表明しました。田村氏は、「立憲民主党との間で築いてきた野党共闘の基盤が現在、損なわれつつある」と述べ、立憲民主党との協力が難しい現状を説明しました。また、野田氏が自民党の前職議員に対抗するために候補者の一本化を訴えている点についても、田村氏は「共産党が候補を下ろすことを前提とする考え方は問題がある」と批判しました。

 衆院選を前に野党間での協力が難航している一方で、引き続き対話が行われる可能性も残されており、今後の動向が注目される。


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