イスラエル軍は10月3日、レバノン南部の町ビントジュベイルにある庁舎を攻撃し、親イラン武装組織ヒズボラの戦闘員15人を殺害したと発表した。さらに、イスラエル軍はレバノンの首都ベイルートにも空爆を行い、アビチャイ・アドレー報道官は短文投稿サイト「X(旧Twitter)」で「急襲は継続中である」と述べた。
レバノン保健当局によれば、この未明の空爆によって少なくとも6人が死亡し、7人が負傷している。ヒズボラ系の保健当局は、死亡者の中に医療関係者2人を含む7人の職員が含まれていると報告した。
この攻撃に対し、中東の国々が厳しい反応を示している。カタールのタミム首長は、ドーハで行われたアジア協力対話サミットで、現在中東で起きている事態を「集団虐殺」と強く非難し、ガザ地区が人間の住めない場所になるだけでなく、多くの人々が家を追われている状況に警鐘を鳴らした。また、イスラエルがこれまで罰せられることなく行動してきたことにも警告を発している。
さらに、イランのペゼシュキアン大統領も同じ会合で、イスラエルの行動を「戦争挑発」とし、軍事攻撃やテロ行為に対してイランは黙っていることはできないと述べ、いかなるレッドライン(越えてはならない一線)を超える行動にも断固として対応する姿勢を強調した。
一方、レバノンのヒズボラも国境付近でイスラエル軍との戦闘が続いており、イスラエルの軍事拠点にロケット弾を発射したと発表。ヒズボラの報道官は、この戦闘が「第1ラウンド」に過ぎないとし、ヒズボラはイスラエルと対抗するために十分な戦闘員と武器を備えていると主張した。
また、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、イスラエルの商都テルアビブを無人機で攻撃したと明らかに。この攻撃は敵に察知されることなく成功裏に完了したと報道官が発表している。
さらに、シリアの首都ダマスカスでは、9月30日に行われたイスラエル軍による空爆で、イラン革命防衛隊のコンサルタントが負傷し、10月3日に死亡したと、イランの「学生ニュースネットワーク」が報じている。
NNU NEWSをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。